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» 2012 » 1月
デジタル入稿の手引き
2012/01/28 12:47

パソコンの普及により、私達印刷会社がお預かりする原稿もほとんどがデジタルデータと
なりました。
Word 等で作成したデータをそのまま印刷用として入稿されるケースが増え、最近では完
成データをスムーズに印刷用データとして処理する事が主な役割となってきております。
また、PDF 形式ファイルのやりとりが広く普及し、印刷会社にもPDF 形式で入稿される
方が増えてきています。弊社もPDF 形式のファイルを印刷出力用の中間ファイルとして活
用しております。
PDF ファイルをスムーズに印刷するには様々な検証を行ってトラブルに対応する必要が
あり、そのノウハウを蓄積してきました。
さらに、Windows Vista 以降パソコンの文字コードが変更されました。一部の文字コー
ドに旧字と呼ばれる字形が採用され、新規文字が追加されています、これについては正しい
情報と対応方法をお客様に提供しています。
最近、原稿の入稿規定をどの様にすべきか相談を受けることが増えました。
そこで、私達が長年印刷業に携わってきた経験から主な注意点をまとめてみましたので、
是非参考にして活用頂ければ幸いです。


1.入稿状態と作業方法

入稿状態別の注意点
デジタルデータの入稿方法によって注意点が異なります。
主に図のような分類が出来ます。
Word やExcel で作成したデータは、PC やプリンタの環境が変わると、自動的に書体が置
き換わったり、頁体裁が変化する事があります。確認のための校正が必要となります事をご
理解下さい。




◆テキスト入稿の一般的な注意点

○ 改行はスペースで代用しないようお願い致します
○ 数字の1桁は全角(2バイト文字)2桁以上は半角(1バイト文字)でお願い致します
○ 欧文は半角でお願い致します
○ 括弧は全角でお願い致します
○ ルビは手書きか括弧を使用して赤字でご指示願います
○ 記号で使用可能なものは

それ以外の単位や記号を使用される場合は赤字で指示をお願い致します

例、平方メートルの表記の場合、英数文字でm2 等と表記して赤字で指示をお願い致します



○ テキストデータはMS-DOS テキスト形式での保存が最適です

ワードや一太郎等で編集された場合であっても実際に編集に使用するのはプレーン
(飾りの無い) テキストです、文字の装飾や太さ、変倍等の属性は利用されません。
(一太郎の場合テキスト形式 で保存し、詳細設定で文字コードをシフト JIS としてください)


○ テキストと同時に画像を入稿される場合は、
Word 等に張り付けたデータとは別個にオリジナルファイルを添付願います。
(デジタルカメラの RAW データは jpeg に変換願います)


2.デジタルデータ入稿の注意点

◎ PDFでの入稿メリット
フォントを埋め込み出来る、PC の OS、アプリケーションの種類やバージョンに係わらず出力 出来る、データ量を軽減出来る、出力エラーを減らすことが出来ること等です。

◎ PDFでの入稿デメリット フォントを埋め込みされていない等、印刷に適した形式に作成されていないケースがある、作成 方法に不備があっても修正が難しい等。

◎ PDF作成の注意点
★Office 系ソフトの場合
Adobe Acrobat に付属する Adobe PDF 仮想プリンターを使用して頂くのがベストです。 極細罫線の指定や、罫線の縮小等をしないで下さい。弊社では極細罫線や極端に細い線は出来る
だけ修正していますが、全て検出出来ない場合がございます。(A)

パターンや色については校正と印刷では差異が出る事があります、ご理解をお願い致します。
ボールド処理をすると文字が潰れることがあります。ボールド処理は避けて下さい。(B)


Excel でのグラフ、ワードアートでは不透明度の設定を行うことができますが、PDF 変換を行 う場合にイメージ通り変換出来ません、不透明度を指定したオブジェクトは出力紙に赤字で指定
して下さい。近似のイメージを作成致します。(C)


TrueType フォントは PDF への埋め込みが許可されていない、またはサポートされていない場 合があります。他フォントへ置換をする場合があります。(D)


★Adobe ソフトの場合
PostScript ファイルを基にして(E)

その1Acrobat Distiller  で変換された(E)その2

PDF X-1a ファイルが一番望ましいです。ネイティブデータの添付もお願い致します。

★その他共通の注意点
PDF でのデータ作成時には X-1a 形式を使用してください(フォント埋め込み)。 フォントが埋め込まれていない場合、弊社のパソコンで開いて表示した書体でPDFを作成し作業 を進めることとなりますが、確認の為に校正が必要となります。
PDF データの作成方法によっては RGB と CMYK という二つのカラーモードが混在しているこ とがあります。弊社ではアクロバットのプリフライト機能を使用して解析、変換しています。
(X1-a 形式で PDF を作成していただければこの問題は解決します) 原寸での作成、出力見本とオリジナルデータの添付をお願い致します。
(出力トラブルの場合オリジナルデータを利用する場合があります)

◎ ネイティブデータで入稿の場合の注意点
ネイティブデータ形式(.docx や .xlsx)で受け取った場合、弊社のパソコン環境で表示した状 態で PDF を作成し作業を進める事になりますが、確認のために校正が必要となります。

◎ その他
用紙の天地左右に用紙の端まで絵柄や写真がある場合は塗り足しが必要です。(A4 なら 297 ×
210 ミリの所、303 × 216 ミリと天地左右に 3 ミリのマージンを付け足す必要があります)(F)






上記の様な作業の上、校正提出を致します。校正提出後に差し替えのデータを頂いた場合は、同じ作業を繰り返しますので、再度確認が必要な事をご理解願います。

その他のPDF作成方法










3.文字環境の違いについて




パソコンのOS とフォント、ソフト等のバージョンによって文字環境が変化し字形が変わる事があります、以下にその説明を致します

○環境依存文字について
WindowsVista 以降よりシステム標準の字形が変更になり、一部の文字コードに、いわゆる旧字
と呼ばれる字形が採用され、更に新規文字が追加されています。
例として今迄の「」が「」へ「」が「」となりました。
また入力可能な文字が増えています「」、「」等です。
◎対応について
環境依存文字については旧XP 環境の字形で表現されます事をご了承下さい。(既存印刷物との
字体の差異を回避する為に従来の字体を継続して運用していきます)また追加された文字を使用される場合は■として赤字で指示願います。ビスタ以降のPC をご使用の方はIME(InputMethod Editor)で入力する時に「これは環境依存文字」ですとのメッセージが出るので判別できます。(ビスタ以降やXP であってもカスタム化で環境を変えて使用されている場合はこの限りではありません)


○外字について通常IME やATOK 等の変換で入力出来なくても外字パレットや手書きパレットで入力可能な文字「」等もあります。(通常は「」です)
◎対応について
外字は使用を避けるようお願い致します。名前や地名等で特殊な文字を使用される場合はデータ上では■として別に指示をお願い致します。IME(Input Method Editor)で変換候補に出てくる文字内を使用する事により外字の使用を避ける事が可能です。
(手書き入力等は使用しないで下さい)


○機種依存文字について
」や「」等の絵記号丸付き記号括弧付き数字等ですがTrueType フォントが指定されている場合, 同じフォントでもOS の違いによって表現が変わります。
(例Macintosh とWindows)

◎対応について
機種依存文字についても使用を避けるようお願い致します。一覧から確認をお願い致します。
機種依存文字Windows


機種依存文字Mac


弊社では文字環境の違いによって従来の印刷物との差異を回避するため
従来の文字コード(JIS90)を引き続き採用していますが、
フォントを埋め込んだPDF データの場合はお客様の作成したPC の文字環境で再現されます。
また人名や地名等で希望があれば(JIS2004) の文字コードで再現する事も可能です。
詳しくはご相談下さい。


4.その他


パソコンのファイル名に使用してはいけない記号があります。
ファイル名には以下の記号の使用を避けて下さい(OSの種類によってはトラブルとなります)
¥ / * ? : . ; ” < > | [ ] + = , .


入稿の手引きライト版


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