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「手作り本」講習会
2011/04/25 17:23

私はプリプレス課に所属し普段は編集作業が主な仕事ですが、繁忙期には製本作業に加わり、製品を完成させています。

製本工程は、通常、人手を要する丁合工程を経て背糊付けの機械を通し、化粧断ちし、完成されます。 冊子等を作成する場合、印刷用紙を無駄なく、又効率的な製作を目的として、8面又は16面付け等の 多面付けをして印刷し、無線とじ機で自動で切り込みを入れ、表紙も糊付けされます。

この製本方法には、機械を使用せず、手作業のみで完成させる手製本という方法があります。

先日4月22日(金)私達プリプレス課の社員はこの手製本の技術習得のため、退職された方を講師に迎え、第1回目の講習会を行いました。

手製本には主に二種類あります。
糸かがりとじ 糸を使ってかがる(紙を縫うような感じ)製本方法です。
糸でかがるため、本が開きやすく丈夫です。

無線とじ
接着剤を使ってとじる製本方法です。糸かがりとじよりは手軽に行うことができます。 この無線とじには「アジロとじ」と呼ばれる方法があります。 この「アジロ」とは、接着剤を浸透させるために、とじる前に背に切り込みを入れることです。 (機械、手作業共に同じ工程で行われます。)


作り方(A5サイズ「糸かがりとじ」)>
1.本文-A4二つ折りを4枚重ねて(16頁)を糸でかがる
2.花布(はなぎれ)、しおりのひもを付ける (※はなぎれとは、棚にある本を指でひっかけて取る場合、背の上部分が傷まないようにするための補強布です。上下に付けます。これを付けるととても上品な感じに見えます。)
3.表紙-厚紙(ボール紙)を表紙の裏側に貼り、見返しを付ける
4.最後に本文背に和紙、ガーゼのようなものを重ね、ボンド(水で薄めたもの)で表紙と張り合わせて完成です。


一連の流れを教わり、手作業で全て行うことの大変さと醍醐味を知りました。 表紙のボール紙に窓枠を作り、タイトルを上からはめこんでいる繊細さに感動し、普段見慣れているレザック紙が、ハードカバーの表紙になると見違えるほど上品な本に変わり新鮮でした。

また年賀状を製本するアイデアもあり、こうしてみると色々な活用方法があり、改めて奥深さを実感しました。 次回はまず第一段階として、A5サイズ、240頁の本を二つ折りで作成しますが、今後弊社としては効率的な16面付けにし、より丈夫な本を作成していきたいと考えております。また、一般の皆さまにも講習会等を通して手作り本の楽しさをお届けしたく技術向上に努めます。自分史やお気に入りの文庫本を手作りで作成したり、また古くなった表紙の修復など皆さまのお役に立てたらと思います。 今後もこのホームページで作成方法等紹介していきたいと思います。



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